「ロスト・イン・トランスレーション」を観てきました。

結論から言えば、この映画、海外の人の目に、ものすごく日本人が醜い人種に写るはずです。「チョンマゲ、ハラキーリ」の次世代版て感じです。出てくる日本人が、初っ端から、アホで、失礼で、気が利かなくて、カラオケが好きで(でも下手)、すぐに写真を撮りたがる。こんな奴らばっかり。思わず、ネタかと思ってしまいました。

それぞれのパートナーにないがしろにされている男女の傷の舐め合い。楽しそうなのは解りましたが、あまり良くも感じませんでした。結局、お互いの元居た場所へ帰ってく。「良い思い出をありがとう」て感じなのでしょうね。淡い恋心というには、余りにも周りを取り囲む日本人がくすんだ色をしていたと思ったのは、きっと私だけではないだろうと。
「人気司会者」役でヤツが出てきた時点でげんなりでした。これは見てのお楽しみ。

少し期待して行っただけに残念でした。監督が日本を気に入って使っていただいたのであろうことは分かるのですが、多少不快でした。ぎりぎり愛が感じられるので、まだ最後まで見ることが出来ました。でも、別に日本じゃなくていいじゃん。
試写会、行って来ました。息抜きです。そう言い聞かせてます。ええ。

今回観たのは「恋愛適齢期」という、熟した大人のラブストーリーです。でも最初、あんまり気乗りしなかった。自分で申し込んだくせに。
だって、なんだかドロドロしてそうとか思ったんですもん。
明らかに三角関係に発展するであろう配役やし、しかも人生の酸いも甘いも吸い尽くしてる熟年の恋愛・・・。

でも、そうじゃなかった。恋をすれば、歳なんて関係ない。
好きな人を想えば、思わず笑みがこぼれてくるし、相手のちょっとした動作や言葉に、一喜一憂。その人が居なくなってしまえば、考えるだけで幸せだった今までの出来事が、一転、涙と嗚咽になってあふれ出てくる。
こういうことって、いくつになったって変わらないもの。恋をすると、ほんとに人間って、強くも弱くもなるんやなぁ。

でも、別にシリアスな映画じゃないです。言ってしまえば、熟女版「ブリジットジョーンズの日記」てとこでしょうか。結構笑えるとこ満載で、ジャックニコルソンのお茶目なこと。なんかとってもアブラギッシュでしたが、最後のほうはもう、いとおしかったです。
ヒロインのダイアンキートンにしても、途中激しく泣きじゃくる場面があるのですが、かわいらしくって。何かするたんびにスイッチオン。身の回りにある全てのものが、好きな人へと繋がるんですよねぇ。めっちゃ気持ち分かるなぁと、深く感心してしまいました。

私としては、かなりお勧め映画なのですが、あえてけちを付けさせて頂くとすれば、邦題のダサさとキアヌのファッションセンスの無さでしょうか。
キアヌは若手のお医者さんという役で出てくるのですが、普段の白衣姿はまぁいける。ネオばかりじゃないぞと言わんばかりです。
が、どうもこれはユニフォームマジックとでも言いましょうか、制服というものは着る人の魅力を錯覚させてしまう力があるようで。次に出てきたときのキアヌは「ええ?!手術室から直帰ですか?」なファッションでした。タクサンとめためたに罵ってしまいました。

まぁ、お勧めですよ。
ジョージクルーニーがシヴイ!あのヒゲを見ていると、少し、谷村新司を思い出したが。
三人三様。ずぶ濡れボーイズの、脱獄犯とは思えない歌声に酔いしれてみてください。
以前小説で読みました。一見、とても倒錯した愛の形で、共感を呼ぶのは難しいのかもしれません。献身的で、自らの犠牲も厭わない。この映画を好意を持って観られない人にとっては、ベニグノは自己中心的なストーカー紛いの人物としか見えないでしょう。それもしょうがないことだと思います。マルコにしても、常軌を逸しているとしか思えないベニグノの言動に怒りを顕わにします。でも、いったいどれだけの人たちが、ベニグノのように大切な人を愛することが出来るのだろう。後悔の別れのあとの出会い。悲しいことばかり続くのは、つらすぎるから。希望が見えたラストだと思いたいです。
「10ミニッツオールダー」観てきました。両方。多くの映画監督さんの短編の集まりということですが、やはり当たりはずれがあるというか、私には理解しがたいものが結構あったのは事実です。

「イデアの森」
正直、解りませんでした(苦笑)。ひとつめの「水の寓話」が特に。一番好きだと思ったのは「星に魅せられて」。科学の進歩は、輝ける部分だけではないということ。必ずどこかに影が出来るということ。そして、悲しむ人が出来てしまうということ。時は、残酷。
ゴダール監督の作品がラストを飾っていたのですが、私の処理可能範囲を大きく超えてしまい、何がなにやら。これは作品があまりに崇高すぎるのか、はたまた只の私の力量不足なのか。おまけに、下手なホラーよりも怖かった。私だけなのだろうか。ちなみに、タクサンの隣の人が私達が恐れ戦いたラストシーンで、椅子を揺らすほど笑っていたらしく、その方が怖かったとか。

「人生のメビウス」
前者よりも解りやすい感触。最初のアキ・カウリスマキの作品が淡々としたもので、私は結構好き。昨日観た「過去の無い男」と俳優さんがほとんど同じでした。中年男女ラブストーリー。すごく幸せそう。若いもんにゃぁ負けません。と言ったかどうかは、さて。
「トローナからの12マイル」もおすすめ。「夢幻百花」のCGが淡い色で綺麗でした。

ビデオ。
「シャンプー台の向こうに」
おもしろい。飽きさせません。個人的には羊達の変身っぷりに戦慄が走りました。
「アバウト・ア・ボーイ」
ただヒューグラントが観たくなったので借りた。いつものたれ目がより一層情けなく見えました。ダメ男似合いすぎ。

父です

2004年2月14日 映画
昨日、ラッセルクロウの映画の試写会に行ってきました。
一人でしか行けなくて、泣く泣く前を歩いている人の後ろを金魚のフンよろしく付いて行ったのですが、私の独断で、またしても遠回りを余儀なくされました。もっと素直にならなきゃ。

それはともかく、映画前にトークショーがあり、其処に出てきたゲスト。

ショーコスギ。

黒いサングラス姿で出てきた彼は、ネタバレも辞さない構えで熱弁を振るう。挙句の果てには自らの英才教育学校のコマーシャルまで。さすがハリウッド。ビジネスライクです。
ちなみに、いつも両足に10kgの重り付けて生活してるらしいですよ。ハリウッドで生き残っていくための秘訣だとか。
あと、忍者映画を撮るそうです。何十億という制作費で。ジャッキーやリーリンチェイなんて目じゃないらしい。楽しみです。

映画自体は面白かったです。船の航海の場面が主だったのですが、ショーコスギの「臨場感あるので皆さん酔わないようにねー」というアドバイスはあまり役に立ちませんでした。
ですが、人の死に様が結構辛くもありました。トータルではなかなか良かったと思います。大画面で見たほうが、迫力はあります。
タクサンと趣味が合う。

そう再認識した、今回のビデオチョイス。

☆多少のネタバレ、あると思いますので、ご注意あれ。

まぁ、「ブルーノ&ニノ」(途中から諸事情により「ニノ&ブルーノ」に)のドツキ漫才というのが大筋ですが、二人を突き動かしているのは、お互いへの憎しみのみ。相手を地獄の底へ蹴落とすにはどんな苦労も厭わない。途中、ブルーノの改心が垣間見られ、タクサンと二人でほろっと来そうになったものの、次の瞬間には「くぉらブルーノ!コノッ!コノッ!」と思ってしまった。
それが、(おそらく)生きている理由にも成っているというのだから、人間って、ほんとわからない。
彗星のように微かに現れ、そして轟音と共に消えていった「ティノ」に乾杯。

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